209系1000番台は常磐緩行線と乗り入れする千代田線の信号保安システム更新に伴う列車増発用として1999年12月4日に営業運転を開始した通勤形電車である。

外観

本グループは地下鉄対応車両なので車体幅は2800mmで先頭車の長さも中間車と同一とされた。

車体帯は203系と207系900番台(現在は引退)に合わせてエメラルドグリーンとなっており、窓上には配色されていない。地下鉄に乗り入れるので前面には非常用の貫通扉が設置されている。

側面のLED表示器は行き先と路線名を交互に表示するタイプになっている。

内装

室内は500番台と同じく白を基調とした壁紙に青色のロングシートが配置されており、貫通扉と客用扉はステンレス無塗装仕上げである。

性能

機器構成は500番台とほぼ同一だが、主電動機はE231系と同一のMT73形に変更されている。更に地下鉄直通に対応するため、MT比は6M4Tに、加速度は3,3km/h/sに、減速度は常用・非常共に4,7km/h/sをそれぞれ確保している。

他の国鉄型・自社型と同様小田急への直通には対応していないため、小田急には乗り入れない。なお、2013年4月から2017年頃まで予定されている小田急への直通運転に向けた改造はE233系2000番台のみで行われる予定で本形式は対象に含まれていない。

歴史

1999年12月4日 営業運転開始

運用

松戸車両センターに2編成が配置されており、E233系2000番台と同じく千代田線への直通に使用されている。前述したように小田急への乗り入れには対応していないため、小田急線内には乗り入れない。

路線

常磐緩行線 全線
千代田線 綾瀬・代々木上原

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